こんにちわ!フィアレスです!
皆さんは無意識バイアスとはどういったものかご存じでしょうか?
無意識バイアスって最近聞くけど一体どういったことなの?
私自身これまで無意識バイアスという言葉自体あまりよくわかっていなかったのですが、会社の研修で存在を知り、今回無意識バイアスについて色々調べてみました。
この記事を読んでいただくと、以下の問題が解決します。
- 無意識バイアスの概要
- 無意識バイアスがかかってしまう状況
- 無意識バイアスをかけないようにする対策
ぜひ最後まで記事を読んで、無意識バイアスの理解を深めていただけると幸いです。
バイアスとは脳の省エネ機能

「バイアス」と聞くとネガティブなイメージを持たれるかもしれませんが、実は誰もが持っている「脳の省エネ機能」です!
人間の脳が1秒間に取得する情報は1100万件もありますが、このうち「意識して」判断するのはたった40件と言われています!
短時間に大量の情報を処理するために、脳が無意識に「経験則によるパターン認識」を行い、判断のショートカットをしているからです。
無意識バイアスは決して悪いものではなく、誰もが持つ脳の機能です。
しかし近年、多様性が加速する社会において、個人が力を十分に発揮したりチームで協働したりする際には、この無意識バイアスが阻害要因になることがわかってきました。
GAFA(Google,Apple,Facebook,Amazon)をはじめ、名だたるグローバル企業が無意識バイアスへの対処に取り組み、今や世界的なトレンドになってきたと言われるのはこのためです。
バイアスの種類は「性別」「年齢」「体型」

無意識バイアスがかかってしまう状況はいくつも存在しますが、特に多くのかたが陥っている無意識バイアスをまとめました。
では、無意識バイアスを認識せず、コントロールできないと、どんな弊害が生じるのでしょうか。
性別バイアス
全く内容が同じ履歴書なのに、男性名の場合、女性名の場合よりも評価が25%以上高く、提示される報酬も13%以上高いというデータが出ています。
また1970年代、米国のオーケストラで楽団員の採用審査法を変えることで無意識性別バイアスの影響を排除した事例があります。
ブラインドオーディション(演奏する姿を見ず、音だけで判断する)に変更した結果、それまで20%しかいなかった女性のオーディション合格者が40%にまで増加したとのことです。
このように、審査する側の「無意識」性別バイアスが及ぼす影響は大きく、この存在を認識した上でコントロールできないと、実力を正しく評価するのは難しいことが明らかになっています。
性別に関する無意識バイアスが働くと、下記のような例が起きる可能性があります。
- 管理者になりたい女性は少ない(と思っている/と思われている)
- 女性が出席、または発言しない会議が当たり前に存在する
- 飲み会や接待に(家庭を優先して)参加しない男性に対して、違和感を持つ人が多い
- 女性部下に比べ、男性部下の方が上司から多くの情報やコミュニケーション接点を得ている
- 難易度の高いプロジェクトや仕事は男性に付与されている
- お茶出し、電話対応、コピーは原則として女性がしている
- 男性の仕事にライフイベントの影響はないので、キャリア断絶はしないと思われている。
- サポートや気遣いは「女性ならでは」と表現される
これまでの研究で、世界的にも「男性」と「リーダー」、「女性」と「サポーター」の概念が無意識のうちに強く結びついていることがわかっています。
そして、この性別バイアスは男性にも、女性にも存在します。
女性が会議での発言を遠慮し、「自信がない」「管理職にはなりたくない」と言いがちなのは、
女性自身にも「リーダーとは男性的なものである」という無意識バイアスの影響が強くあるためです。
これらの言動を上司や周囲の人が額面通り受け取ってしまうと、何が起きるでしょうか。
リーダーシップをとりうる、潜在能力のある女性に対しても、「リーダーに向いていない」「過度な責任を負わせるべきではない」と認識してしまい、チャンスを与えなくなります。
わずかではあっても男女に成長機会の差が生まれてしまうのです。
この成長機会の微差は実際の経験値の差につながります。
そしてそれが長年蓄積すると、現実に実力差を作ることになります。
「採用時の実力差はないのに、年数がたつとリーダーとしてのスキル・マインドに男女差が生まれる」という構造は、実は、お互いの無意識バイアスを発端に、発生し続ける「微差」の累積によって起きていることが多いのです。
例えばあなたが女性なら、本来とれるはずのリーダーシップを今はとれていないかもしません。
あなたが男性なら、本来やれるはずの家事や育児から距離を置いてしまっているかもしれません。
女性だから、男性だから、という属性にもとづくバイアスは
あなたが「本当にやりたいと思っていること」を無意識に遠ざけてしまいます。
そしてその経験差が実力差を生み、性別役割分担意識をさらに強くしてしまうのです。
2月も引き続き1日40PVを目標にしていきます!
「男性」と「仕事」、「女性」と「家庭」が結びつく無意識の性別バイアスは
女性が仕事において、男性が家庭において、経験を積む機会を奪います。
無意識バイアスが経験不足を生み、実力差につながる、この構造は男女ともに同じです。
年齢バイアス
ケント大学のエイブラムス教授によると、米国のシニアの労働者58%が、年齢差別は50代ごろから始まると感じているという研究結果が出ています。
「年齢を重ねている」ことが、仕事にマイナスの影響を及ぼす事例です。
年齢に関する無意識バイアスがあることがわかります。
人生100年時代と言われ、これまでより長く、自分らしい働き方を求める人が増えても「年上の部下を持つ上司は苦労する」「年長者にイノベーションは難しい」という認識は依然として強く、その背景には無意識のシニアバイアスがあると考えられます。
チームの協働においてシニアバイアスが働くと、お互いが必要以上に苦手意識を持ってしまい、コミュニケーションに齟齬を生じるリスクが高まります。
無意識のシニアバイアスに端を発し、「新規事業は常に若者によって創出される」「年齢差のあるメンバー同士のコミュニケーションは難しい」という既成事実が作られると、シニアに対するバイアスは強まり、そのネガティブなループはさらに続くかもしれません。
2016年、WHOが世界57カ国 8万3千人の18歳以上に調査した結果、回答者の60%が「高齢者に対して否定的な態度が取られている」と答えました。
この傾向は富裕国でより顕著になっております。
しかし実際のところは、能力や仕事への意欲については、加齢に伴い一様に下がるものではありません。
むしろ「活力」「熱心さ」など、上昇するものもあります。
シニアが持つ経験、知識、能力を組織やチームに活かすためにシニアバイアスの存在を認識し、年齢のみでその人を判断しないことが重要です。
体型バイアス
米国のジャーナリスト、マルコム・グラッドウェル氏によると、アメリカの上位500企業のCEOのうち、58%が身長180cm以上であるとのことです。
「身長が高い」ことがプラスの印象を与えるという事例になります。
体型に関する無意識バイアスが見られます。
このように無意識バイアスが働くと、「こういうタイプの人はきっとこうだろう」「自分は○○だから、これはできない」など自分でも気づかない思い込みに基づいた判断をしてしまいます。
「無意識バイアスについての概要と3つのバイアス種類解説!」のまとめ
今回は無意識バイアスについての概要と偏見への対応策について、まとめましたがいかがだったでしょうか。
無意識バイアスは誰にでもある脳の機能で、全員無意識バイアスを存在するものです。
個人の能力を発揮し、キャリアの可能性拡大やチームでの協調を進めるためにも、無意識バイアスをコントロールできるように、今回の記事を参考にしていただけると幸いです。